2019

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    【KAITO】影法師は斯く語る【オリジナル】

    歌詞 痛い痛いと喚いてのたうてど 手を差し伸べる者など疾うになくし 怖い怖いと嘆いて震えようが 古い子守唄は聞こえない 向かう先は地獄の釜 解りながらも歩めや歩め 忠犬じみた愚かしさを 唯一友のように侍らせて 向かう先は理想の匣 訝りながらも歩めや歩め 狂犬じみた直向きさを 唯一杖のように携えて 痛い痛いと喚いてのたうてど 手を差し伸べる者などもはやなくし 怖い怖いと嘆いて震えようが 古い子守唄は消えはてた 寒い寒いと叫いてつれだてど 僅かひとりの裡さえ温められず 辛い辛いと呪いて危めようが 嵩の積みたるは消ゆることなし 向かう先は袋小路 元より承知で歩むと決めた ひとさじにも満たぬ希望を 掴めねど示すと己に誓い 進め進め 当て所なく先もなく 幽鬼のように只管に 退路を茨に閉ざされようが わかっていたさと薄ら笑え 進め進め 収着を斎え 白痴のように只管に 進路を霞に暈かされようが なんてことないさと息を紡げ 進めや進め盲目に 果ても終もありゃせんぞ 進めや進め今際まで 何をも遺せぬ芝居だろうと 元より無いに等しきしゅうちゃくさ 然らばこれにて閉幕

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    【リン・レン・KAITO】前夜祭の悪魔【オリジナル】

    歌詞 遠い遠い昨日の扉はどっちだっけ? 長い長い夢を見ていたっけ? 起きてたっけ? 灯りは消えてもう誰もいなくなって 閉じ込めたはずのお願いはなんだっけ 縋りついた手も作り上げた指も ぐちゃぐちゃに混ざるスープの泡になったみたいだ おいで! お揃い同じが目印だ わからないなら本物さ おいで! お菓子と奇怪に侵されて 標もない迷子よ 終わらない夜の賛歌を紡げ 擲ったら 気付いたら 望んだら 裏切ったら 朝が来るその前に! 石ころだけ握り締め 進む先もわからぬままに わがままで物知らずで そんなお前とお前が愛おしい 愛しいから捕まえて 捕まえたから染め上げた ひたむきなお馬鹿さんが好きよ だから終わりの終わりは終わらない 遠い遠い昨日の扉はどっちだっけ? 長い長い夢を見ていたっけ? 起きてたっけ? 仮面は割れ落ちて誰かにもなれずに 手に入れては消えてさよならを積み上げて 見えたはずの手も許しを請う指も ぐちゃぐちゃに混ざるスープの泡になったみたいだ 歌え高らかにいつまでも続く夢を おいで! 南瓜と火の粉が目印だ 閉じ込めたら投げ捨てろ おいで! 奇怪とお菓子に侵されて みんな仲良く飛び降りろ 化物たちの宴を続けよう 終わらないから前夜祭だ 時計の針は胃袋に融け落ちた 出口なんてありゃしないさ 終わらない夜の賛歌を紡げ 助けてあげるよ そう祈っただろう? 神様なんていないさ 救いなんてないのさ 昔々描いた未来の絵は 煤に塗れて泥の底 掻き集めた糸くずがひたひたと 名も知れぬ人形を呼びつけた おいで 舞台はまだまだ終わらない 踊り続けて朽ち果てろ 観客も喝采も南瓜頭の掌に つまらないならつまらせろ 迎えない朝の賛歌を紡げ 紡げ 永久に

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    【鏡音リン・レン】なないろばんか【オリジナル】

    歌詞 くらい夜道で考えた 電信柱の影の奥 針金みたく枯れた指が おいでおいでと手招けば けぶる朝霧に考えた 水平の消えた池の淵 蛞蝓みたく融けた脚が おいでおいでと足踏みを すれば彼方に渡れるの? むくろに愛を閉じ込めましょう いしに希望をつぼには夢を つめこむ数が多いほど きっときっと幸せになる アーアー せいしもあいもきぼうもゆめも 墓場の先にゃあ持ち込めぬ 箱の中焼かれて迎える明日は 光とやらを見つけたかい? 嗚呼  せいしもあいもきぼうもゆめも 墓場の先にゃあ持ち越せぬ あーあ 麗しきお天道が 黄色くなるまで踊ろうか   がなる高架下で考えた 錆びた線路のねじの隙間 釣り針みたく伸びた顔が おいでおいでと瞬けば しずむ夕焼けに考えた 過ぎ去る名も知れぬ群衆から 糸みたく絡む声が おいでおいでと囁けば 彼方の世界に渡れるの? アーアー せいしもあいもきぼうもゆめも 白い残骸にゃ残らない 箱の中迎えるおしまいに 光とやらは残せたかい? 嗚呼 せいしもあいもきぼうもゆめも  他人様の中じゃ息絶える あーあ 麗しきお天道が 黄色くなるまで踊ろうか たいした足しにはならないが それでもないよりマシならいいさ

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    【鏡音レン】追憶の魔女【オリジナル】

    歌詞 愛した人がいました 焦がれて強かに請いました 私のこの一生はあなただけに愛されればいい 想う蕾はふくらんで花弁に滴を孕みました 溢れ伝う蜜を舌に溶かすような恋でした 寝ても覚めてもと病のような嘘が私に芽吹き 有り得るはずもない永遠を初めて願ったのです 名前を呼ぶ恐ろしさを 絶望にも似た歓喜を 震えあがるほどの渇きを 愛が私に教えたのです 祈りとは儚く見えない誰かの為 叶わない夢を忘れぬように捧げるそうで それが本当ならこの裡に渦巻く 耐えがたい物欲が祈りになり得ないのは道理だろう 愛した人がいました 焦がれて静かに狂いました 私のこの一生はあなただけを愛せればいい 花開くならば強欲に 阻む壁など打ち崩して 聳える城砦が たとえ人の形であろうとも 実りを望むなら理知的に 何事も囲う柵ごと掌に 道義など説くなかれ 疾うに失せた道に 茨を敷き 鎖を掛け 獣を放つも我が所業 憂う水も 嘆く雪も 諭す風も 焼き尽くして 残る形を愛と呼んだのです 愛した人がいました 焦がれて陰をも殺しました 私のこの一生はあなただけと愛し合えればいい 想う大輪を落として 遺された種を含んで 未来になど何も与えないように

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    【KAITO】楽園の澱にて【オリジナル】

    歌詞 そこで見てなよ 上手くやるからさ 要らないものばかり 背負わないように 待てど暮らせど 救いなどこないさ かけた鍵なら疾うに 捨ててしまったから 隠しても騙しても 欺いても嘯いても 貼り付けた笑顔が蓋をしてくれる ああもう泣かなくていいよ 全部全部いなくなってまた ひとりぼっちの 寂しくてがらんどう 「らくちんでいいね」 閉じこもった檻の中は楽園だろう そこでひとり指をくわえて見てなよ 僕が助けてあげるよ 嘘をかためて 息をころして 優しいふりだけなら うまくやれるだろう? 妬んでも憤っても 見下しても裏切っても 貼り付けた笑顔が零にしてくれる 押し込んで積み上げて 繰り返し言い聞かせて 偽物の定義なんか容易く崩れるのだろう ああもう出てこないでくれよ 全部全部いらないってまた ひとりぼっち 裂かれる挫かれる理想の偶像と 離れる消えてゆく現実の肖像 虚像も貫けば影像に変わるさ 誰も彼も僕を見ちゃいない また沈んでゆく 知らない汚れない檻に目隠し 楽園の澱の底で膝を抱えて 注ぐ痛みは全部引き受けるから どうか美しいままで 誰でも何処へでも連れ出し連れ去って 楽園に落ちてゆく鏡の亡骸を 何でも何度でも生まれて分かたれる 汚い嘘吐きを早く殺してくれよ